むてんか

オトナの女磨きブログ

【リサイクル可能なランニングシューズ】破棄するシューズが100%再生できるなら。

(※記事内に商品プロモーションを含む場合があります)

こんにちは、むてんかです。

あなたは年間何足、シューズを購入しますか?

そして年間何足、破棄しますか?

もし破棄するシューズが100%リサイクル可能なら。

その未来が、すぐそこに。

SDGsエスディージーズ)とは

SDGsは「持続可能な開発目標」の略であり、2015年に国連で開かれたサミットで決められた国際社会共通の目標です。

各企業は自社で持続可能なエコ対策の目標を掲げ、環境問題に取り組んでいます。

mutenka-yumi.hatenablog.com

リサイクル可能なランニングシューズへの取り組み

あなたは知っていましたか?

毎年、世界で200億足を超えるシューズが生産され、95%が廃棄されると言われています。

スポーツメーカーでもこの問題の対策を、何年も前から多くの企業が取り組んできました。

ランニングシューズは部位によって素材が違う上、接着剤で部位をつなげているためリサイクルが難しい製品なのです。

ランニングシューズの寿命は?

一般的にランニングシューズ1足あたりの走行距離は約500~800kmとされています。

フルマラソンを走るランナーであれば、1ヵ月に200km~300km走る人も多く、多い人では毎月600km以上を走るランナーもいます。

私のような数年のランナーでもマラソンシーズンは月150~170km走ります。

そう考えるとランニングシューズ1足の寿命は早い人で2ヵ月、私で半年~1年くらいと言えます。

もちろんシューズの底がすり減っても破れても、限界まで使うランナーもいます。

底が減るとすべりやすく、足に負担がかかり怪我の原因となるため注意が必要です。

アディダス「フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)」

www.instagram.com

アディダスは2015年に海洋保護団体「PARLEY FOR THE OCEANS」と共に、リサイクルした海洋廃棄プラスチックでできた新しいスニーカーを発表。

そして、2019年に100%リサイクル可能なランニングシューズの開発に成功したと発表した。

一般販売は2021年春夏を予定。

・部位で素材を分ける事なく、接着剤を使用しない製造を実現

・素材は熱可塑性ポリウレタン(TPU)、透明でゴムのように柔らかく、耐油性に優れている

・寿命になれば丸ごと裁断して溶かし、新しいシューズの原料となる

ここまで10年の歳月を費やしたそうです。

shop.adidas.jp

On(オン)「Cyclon」

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スイスのランニングシューズブランドで、シューズ界のアップルと言われているOn。

100%リサイクル可能なランニングシューズ、それに加えより具体的な回収までのサイクルプランを打ち出した。

まずユニークなのは素材!

トウゴマの種子からPA11と呼ばれる特別なポリアミドを生成し、それを優れた糸にしたのです。

なんと100%バイオベース素材、種子からできたランニングシューズなのです。

軽量でもちろんレースでも使える高速ハイパフォーマンスシューズ。

 

注目なのが、このシューズは購入できないということ。

サブスクリプション方式(月額支払い制)を採用、2021年秋スタート予定、月額3,380円。

・まず初回分3,380円を支払い登録する

・2021年発表時に再度確認し、新しいシューズが郵送される

・その後2カ月目から再度料金発生となる

・シューズの回収は寿命を連絡すると新しいシューズが届き、その箱に古いシューズを入れ返送

これで、100%回収可能なシステムが完成する。

顧客にとっても回収と同時に新しいシューズが手元にあるというのは、大きなメリットとなるだろう。

 

2021年秋予定のことで内容が大きく変更する可能性はある。

現時点で個人的に思う点をあげると、「シューズの交換は年に2回」であること、多くの距離を走るランナーには足りないかもしれない。

また解除は登録後6カ月を経過した時点からであるため、最低6カ月の支払い義務が生じること。

つまり6カ月で20,280円の支払いとなる。

Onのシューズは1足がこのくらいの値段なので、半年と考えるとどうなのか?という思考になるかもしれない。

しかし、このシステムの本質を理解してほしい。

これはただのランニングシューズのサブスクではない。

www.on-running.com

リサイクルシューズの本質を知る

People Wearing Running Shoes

はじめに戻るが、年間200億以上の靴を生産して破棄する世の中で、私たちが取り組むべき問題は「必要な量を生産すること」である。

効率のよい製造計画を立てるために、そして不必要な廃棄物を減らすためには、まず需要をはかる必要があるということ。

このサブスクリプション方式は、どの地域で何足需要があるのかを正確に把握する事ができる。

これこそが、持続可能な開発につながる。

将来の世代の欲求を満たし、現在の世代の欲求も満足させる開発であるのだ。

そして、回収したシューズで新しいシューズを作るその割合が1:1になること、これが未来の目標であり希望。

サブスクシステムの参加は、未来への投資である。

 

申し込みは先着順、事前登録スタート!On公式ホームページ

Cyclon: 100%リサイクル可能のサステナブルシューズ | On オンラインショップ

いま私が思うこと

Woman Lacing Up Her Gray and Pink Nike Low-top Athletic Shoe

ランナーの一人として、ランニングシューズやウェアは欠かせないもの。

しかし多くのフィットネスウェア、ランニングシューズの新製品が恐ろしいスピードで展開されている。

特にランニングシューズはウェアのようにSMLでは済まされず、細かいサイズ展開が必要な商品。

多くのサイズ違いのシューズを作り、同じ形の色違いを作り、新製品が出るたびに古い型はどんどん売れ残っていく。

「大量に生産し破棄する」

この流れが変わる瞬間がすぐそこにきている。

 

ランニングを愛する人は多くのシューズを所持しているだろう。

それはランナーにとってシューズという存在がいかに素晴らしく、いかに自分のランニング生活を楽しくしてくれるか、それを誰よりも「自分」が知っているから。

そのシューズで未来に投資できるのなら、「最高!」の一言に尽きる。

大人のシューズよりも頻繁に購入し破棄するのが、子供のシューズ。

時期によっては2~3カ月でサイズアウトしたり、頻繁に買い替える必要がある。

作りが簡易的なものが多く、すぐに破けたりソールがめくれたり、けれどすぐに買い替えになるので高価な物は買わない。

サイズが大きく変わる幼稚園・小学校時代に何足買い、何足捨てるのでしょうか。

100%リサイクル可能な子供シューズが完成すれば。

まとめ

Female and Male Runners on a Marathon

これが当たりまえになれば、未来へどれほど貢献できるでしょう。

想像するだけで、ワクワクしてきませんか?

2021年が未来への希望の年となることを、ランナーとして、そして母として、

強く願っています。

 

 

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